第四章 心を落ち着かせ

『またよく分からない事言われたし・・・』
朝目覚めての一言である。
そう、獏から次に探してこいと言われたモノは何か分かり難いモノだった。
あの後ディストーションを飲みながら獏の屋敷で次に必要なモノについて話をしていた。
『次に手に入れてもらうものは何種類かある。それらを混ぜ合せたモノが必要なんだ』
『何それ?』
『聞こえなかったか?何種類かを混ぜ合せたモノが必要なんだ』
『何種類って何種類よ?』
『まったく・・・人間おまえは相手の話を終わりまで聞くという事を知らんのか?質問があるなら話が終わった後にしろ』
『だって・・・』
獏に睨まれて言いかけた言葉を飲み込んだ。
『今度探すのはお前達の世界で言うと、トランス状態に入る為に必要な香りだ。儀式をおこなう場合一種の呪術的な要素が加わる事になる、他の空間と接触させる訳だから精神を研ぎすませる必要があるんだ。だからと言って極度の緊張感があるとそれは失敗してしまう事に繋がる、そうだな・・・憑依や脱魂などと言われる状態だと言えばわかるか?』
『う〜ん・・・分かった様な、分からない様な・・・』
『一種の催眠状態に入ったと言えば分かるか?』
『う〜ん・・・』
『トランス状態は人によって多少変わってしまうからな、第三者が見てそれだと分かる状態と軽度のものであればあくびをしてるだけの状態もあるから、疑う者も出るのもたしかだ。また宗教的な受け捉え方をする事が多いだろうが、実際は治療にも使われてたりする事もあるんだが、